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くもり空

 くもり空

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夕暮れまでは晴れていた空は

すっかり雲に覆われて

月はもちろん

星の光も見えない

 

どんよりとした雲は

雨の予感を振りまきながら

静かに夜の町を見下ろす

穏やかな春の夜

 

温かな空気が

疲れたボクの心を包み

透明な眠りの世界へと

沈黙の声で誘ってくる

 

このまま

永久の眠りの中に

ひとり落ちていくことが

もしかしたら幸せなのか

 

そんな声の誘惑に

ボクは力なく首を横に振る

 

日々の暮らしは

年々夢を奪っていき

ただ惰性で生きている

そんな風に思える

 

けれど

ちょっとした誰かの微笑みに

希望の光が宿ることがある

それを信じて明日を生きたい

 

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