梅雨空の下で

梅雨空の下で

どんよりとした空の下
車は国道を走る
ワイパーが忙し気に動き
大粒の雨が車体をたたく
今日も雨が降り続く
 
道路のわずかな公売を
降り注いだ雨水が
集まって流れゆく
低い所は水が浮き
走り去る車の水しぶきが
人通りのない歩道を洗う
 
雲の厚さが気温上昇を抑え
それ程暑くはならないが
湿気がさわやかさを吹き飛ばす
集中豪雨と言うほどではないか
不快指数は高いままだ
 
車を車庫に入れ
南側の雨戸を閉める
少し静まっていた雨音が
再び激しさを増した
雨はまだまだ続きそうだ

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カワイイの檻


カワイイの檻
 
君はとってもカワイイ
ボクのガールフレンド
ボクは何度でも
カワイイ カワイイ
と言い続ける
君はその度喜んで
はじけるような笑顔をボクに向ける
 
そんな君の姿を見ている
ボクの心の中で
悪魔のような声が聞こえる
 
 カワイイハ サベツ語ダロウ
 チカラヤ権力ヲ持ツ方ガ
 持タナイ弱イ方二呼ビカケル
 ソンナ言葉ヲ使ッテ
 オマエハ何ヲシタイノダ
 
女を支配し自立を妨げ
自分のモノにしたいのか
そんな無意識の欲望が
心の奥に眠っている
 
それでもボクは今日も言う
とってもカワイイね

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『自分が高齢になるということ』を読む

ラックからのミニ評論46

   『自分が高齢になるということ』《和田秀樹》を読む
 
以前からこの著者については気になっていて、ベストセラーになった受験関係の本は読んでいないが、それ以外の本については、本屋で目にするとたいてい買い求めていた。渡米して学んだコフート系列の臨床心理学関連のものをはじめ臨床心理学に関わって多くの本を出版しているが、手ごろで分かりやすいけれども、臨床心理学の専門を生かした知見が様々な形でちりばめられていた。
一応、著者の勤務先が高齢者向けの精神科であるということは知っていたが、その関連の著作は少なかった印象がある。それでも、感情についての著作には多少なりとも反映されている様子はあった。そんな中、この本については少し前から知っていたが、先日、行きつけの書店に行ったときにこの本を見つけ、早速、たのんであった本と共に買ってきた。
 
自分自身も還暦を過ぎたが、八十代後半の母、九〇を超えた父と同居しているため、認知症も含めた高齢者の精神医療への関心は高い。幸い、両親とも日常多少の物忘れはあるが日常生活に大きな支障が出るほどではなく、時々、短気になる場面はあっても感情的に大きな問題になることも少ない。父は、外に買い物に出かけたりもするし、畑仕事にも手を出し、雨の日や時間の合間には数独パズルも楽しんでいる。従姉や親戚が訪ねてこない日は少なく、母も結構他の人と話をする機会はある。父は親戚一党の長老として相談も受け知恵も貸している。病院通いはあっても、認知症の問題で悩むほどのことは、今のところない。どちらかと言えば、自分自身の日常生活の中で固有名詞がなかなか出てこないことが増えて気になりだしたくらいである。
 
そうしたこともあり、家族はもちろん、自分自身のことも含めて興味深く読み進めていった。やはり、老人の精神医療の現場で臨床を重ねている経験も大きいのだろうが、なるほど、と頷ける部分がたくさんあった。「幸せにボケる」という表現が何度か出てくるが、前頭葉が委縮していても生活の仕方によっては機能があまり損なわれていない方もいて、そのポイントとなるのが、認知症を必要以上に恐れず、衰えたところは周りの人にサポートをゆだね、素直に日々を生きることが大切だと感じた。
また、認知症以上に気を付けたいのが「うつ」だ…という点は、意識していなかったが、とても大切だと思った。以前、数か月ほどうつ状態になったが、当時はそれなりに自分自身でも臨床心理学を学んで多少なりとも経験も積んでいたこともあり、それらの知識や経験を総動員して無理をせず、何とか乗り切ることができた。ただ、重症化すれば、自殺念慮も絡んできて大変になるので、認知症との辛味では特に気を付けたいことである。
 
幸い、我が家の両親は介護施設に行っていなくても多くのコミュニケーションの機会があるし、私自身も出世や仕事一辺倒の生活ではなく様々な場でいろいろな人たちと関りを持ってきたので、年賀状を出す時期には苦労するほど多くの友人知人に恵まれている。こうしたつながりは、「幸せにボケる」ためにはとてもプラスになるようだ。今までの生き方を肯定できる経験は、「幸せにボケる」ための十分条件になるようである。
 
三流以下の利権政治が日本の先行きを圧迫し、経済的にもなかなかしんどくなる未来しか今のところは予測できないが、それでも、今までの生き方の延長線上に「幸せにボケる」老後をおくれるように、残り少なくなった日々を積み重ねていきたい。そんな温かな読後感を持てた本である。
 〔完〕

【TEXT】
  『自分が高齢になるということ』
     作 和田秀樹
   二〇一八年    新講社

ISBN978-4-86081-572-1

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令和ショッカー暗躍中


令和ショッカー暗躍中
 
本郷猛と一文字隼人を改造した
悪の秘密結社ショッカー
謎の首領に率いられ
おおかみ男のゾル大佐
イカデビルの死神博士
ガラガランダの地獄大使
ゲルショッカーに改組してからは
ヒルカメレオンのブラック将軍
狂的幹部と怪人軍団
世界征服を企んで暗躍したが
二人の仮面ライダーによって壊滅した
 
そんな昭和の物語
懐かしがっている場合ではなく
日本滅亡の危機迫る
残念ながら令和の日本
本物の仮面ライダーは存在しない
どこか魅力的だった幹部たちよりも
無智で無能な男なのに
その無能さが国を傾かせている
 
国民に向け大増税
そのくせ福祉と教育費は
次から次へと減らし続け
家計は余裕を失った
大切な年金資金も
株価偽装につぎ込んで
行政サービスは低下の一途で
国民負担は増え続ける
 
原発事故の復興も株価のように偽装して
コロナウイルス対策も東京五輪の利権の為に
検査を妨害・抑制をして
偽装をしながら流行らせる
オトモダチと利権の為に
不法行為も何のその
ウソがばれても居直って
マスコミ押さえて批判を潰す
 
お陰で日本は国力低下
滅びの道をまっしぐら
アホで無知で無能でも
いやアホで無知で無能だからこそ
判断を誤り的外れの対処で損害を与え
日本と国民に強烈なダメージが
延々と積もっていく
 
優秀なショッカー幹部の誰よりも
確実に日本を破壊する
令和ショッカー アホ政権

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眠る

   眠る
 

  
朝日ののぼるころ

仕事を終えて帰宅をし

朝食を取り薬も飲んで

そしてようやく

布団に潜り込む
 
  
意外にすとんと眠りに落ちる
悪夢なんぞは見もしない
 
それでも長くは寝られない
 
三、四時間で目を覚まし
 
トイレにかけこみ用を足す
 
それから再び布団の中へ
 
一、二時間ほどまた眠る
 
 
若い頃から夜型で
 
夜は強くて朝は弱い
 
それは今でも同じだが
 
長い時間は寝られない
 
せいぜい寝ても六時間
 
  
たまには夢も見るけれど

半分ぐらいは忘れてしまう

楽しい夢 意外な夢

面白い夢 物語のような夢

覚えていれば書いておく
 
  
夜の仕事が休みの日でも

そんなに早くは寝られない

日付の変わり目は早い方で

どうにかすると二時三時

時には四時になることも
 
  
それでもとにかく眠れてる

睡眠障害などどこ吹く風と

今日も布団に潜り込み

眠る 眠る 眠る
 
  
おやすみなさい

 

 

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年下の女の子

年下の女の子

エビが好き
アイスクリームが好き
ラーメンが好き
パスタが好き
そしてなぜだか
ボクが好き
 
けっこう年下なのに
がんばって背伸びして
いっしょうけいめい
ついてくる
 
そんな彼女が
ある日
ポツンとひとこと
わたし
心臓弁膜症なの
 
ボクは
彼女と重ねる
これからの時間を
指折り数えてみた
 

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『歴史戦と思想戦』を読む

ラックからのミニ評論45
 
『歴史戦と思想戦』 《山崎雅弘》を読む
 
以前、中学校や高校で社会科を教えたことがある。それ以前から歴史は好きだったし、中学校の頃は堀越二郎の『零戦』を読んでエンジニアに憧れたこともあり、太平洋戦争関連の本はその頃からよく読んでいた。当時は、原子爆弾や東京大空襲など被害者としての日本国民の関連の記述が多く、また、母方の伯父が三人、戦争で亡くなっているので、これほど悲惨な戦争は絶対に起こしてはいけない、という気持ちが強かった。それでも、何冊も太平洋戦争関連の本を読んでいく中で、次第に、加害者としての日本の姿にも目が行くようになった。
 
例えば、東京大空襲や広島や長崎への原爆の投下はアメリカ軍による無差別爆撃だが、日本も実は、南京や重慶への無差別爆撃を行っていることが分かってきた。中学や高校の歴史の時間には授業では学習しなかった事実である。
 
メカとして現在でも私がこよなく愛するゼロ戦……零式艦上戦闘機は、実は当時の世界レベルの優秀な兵器であり、渡洋爆撃と称した南京や重慶への無差別爆撃の護衛が、ゼロ戦の初陣だったようだ。このこと一つを取ってみても、加害者としての日本の姿が見えてくる。
 
他にも、七三一部隊の細菌戦の準備と人体実験、南京大虐殺や従軍慰安婦、徴用工など、大日本帝国軍がアジアの民衆に対して害をなした事件はたくさんある。罪を犯せばその罪にきちんと向き合って謝罪し、可能な限り補償をしていくのがまともな大人の責任の取り方であり、それは国家において同様であろう。同じ敗戦国でありながら、ドイツが周辺国に信頼されるようになったのは、きちんと罪を認めて謝罪し、教育を通しても罪を忘れず二度と過ちを繰り返さないように教育においても外交姿勢においても侵略行為に向き合ったからであろう。ところが日本はどうか。愚かな現首相をはじめとする【歴史修正主義者】たちが、そうした侵略の罪から目を背け、「自虐史観」などとののしって大日本帝国の犯した侵略の罪を矮小化しようとする。近隣諸国とのもめごとの少なくない部分に、間違いを認められない幼児レベルの自称「保守」政治家たちの愚かな言動が絡んでいる。個人レベルにおいても、犯罪者が罪を隠ぺい、あるいは矮小化する態度は、被害者や第三者の心を逆なでして怒りを招く。考えの足りない自称「右翼」たちは、その幼児性と愚かさによって母国の信用を損ない続けているのである。
 
産経新聞の連載から耳目を集めるようになった「歴史戦」という言葉は、こうした歴史修正主義者たちの主張は、実は、戦前・戦中の「思想戦」と内容的にほとんど違いはなく、いわゆる、戦時中に失敗した情報戦のプロパガンダの一つにほぼ等しい。わずかな証言の間違いや相違、偽記事を根拠にすべてをなかったものにしようとするのは論理的に破たんしているし、その言動そのものが他者や他国民の信頼を失われるばかりでなく、失敗したプロパガンダ作戦を一世紀近くの時間を置いて成功させようなど、軍略的にも間違っている。歴史に学ばない(あるいは学ぶ能力のない)愚かさを自らの言動で国内外に広めているのに、それに気付かないとは二重三重に愚かであろう。
 
それでも、国内をマスコミ上層部を押さえ、力を持った偽右翼売国奴地が、歴史の背を向けて再び間違った亡国の道に国民を追い立てようとしている。我々は、それを見破り、国を守る方向に軌道修正をしなければならない。この本を読みながら、それを強く感じた。
                           〔完〕

 

 【TEXT】
  『歴史戦と思想戦』
     作 山崎雅弘
   二〇一九年    集英社新書

 

ISBN … 978-4-08-721078-1

 

 

 

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現代シネシネ団

現代シネシネ団

子どもの頃
愛の戦士レインボーマンという
TVドラマがあった
日本人絶滅を企む
死ね死ね団という秘密結社が
レインボーマンの敵だった
 
死ね死ね団が糸を引く
御多福会という新興宗教は
拝金主義の教義を持って
大量の精巧な偽札を作り
日本中にばらまいた
 
時代は昭和から平成
そして令和へと移ったが
死ね死ね団のような連中が
日本の中で跋扈する
金だけ今だけ自分だけ
国民の人権や生活の安定安全よりも
自分とオトモダチの利権の方が
ずっとずっと大切だ
 
原発事故も何のその
安全基準を甘くして
白血病や甲状腺癌のデータは
表に出さずにひた隠す
汚染土処理は目途が立たず
日本各地にばらまいて
人々の未来をすりつぶす
 
偽装とごまかしで維持した
生活実感のないアホノミクス
株価の偽装の目的で
年金資金で博打して
失敗すれば増税と
報告書の受け取りを拒否
 
基地問題は努力せず
地位協定は変えられず
負担はひたすら沖縄に
アメリカ産の兵器なら欠陥機でも
ハワイのためのミサイルも
税金使って大量購入
専守防衛の枠組み外し
自衛隊まで売り渡す
 
少子高齢化を叫んでも
保育所は足らず教育費も増やし
給与は減らし税負担を増やして
子育て世代を圧迫し続け
子どもを産む環境を
徹底的に破壊した
 
さすがは悪の秘密結社
元祖死ね死ね団も顔負けだ
日本の滅亡の日も近い
恐るべき現代のシネシネ団

 

 

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伝えることと対話

 

伝えることと対話

 

 

 

発言をすれば

 

相手に伝わると

 

勘違いしている者がいる

 

だが人の世は

 

そんなに甘くない

 

 

 

誤解に曲解に無理解

 

そしてまったくの無視

 

聞く側の姿勢や気持ちで

 

内容がほとんど伝わらない

 

実は

 

そんなことも多い

 

 

 

だからこそ

 

人々は対話する

 

相手の人格や感情

 

人間としての有様を尊重し

 

真摯に耳を傾け合い

 

言葉をやり取りするのだ

 

 

 

それを通して

 

誤解は理解に変わり

 

内容は深まり

 

共により良き未来を目指す

 

豊かな関係が生まれる

 

 

 

それは

 

命令や一方的伝達からは

 

決して生じないもので

 

多様さと豊潤さを併せ持つ

 

美しい人間社会への萌芽となる

 

 

 

あなたは

 

ちゃんと伝えているだろうか

 

そして

 

相手の存在を尊重しながら

 

きちんと耳を傾けているだろうか

 

 

 

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冬の光


   冬の光
 
凍り付く夜の道を
ボクはひとり歩いている
冷たい風が肌を刺し
孤独に慣れてしまった心を
いっそう冷え込ませる
 
暖房の効いた部屋にいても
機械のぬくもりでは温められない
誰かが言ってたウイスキーのお湯割りも
似合わないアルコールが冷めてしまえば
かりそめの温かさはどこかに去って
淋しい心を包囲する
 
小さなすれ違いが
些細な喧嘩になって
お互いに仲直りし損ねているうちに
気まずい時間が積み重なって
とうとうキミは出て行った
 
一人の部屋の寒さに
こうして外に出てみても
歩き回るくらいでは
どうしても温まらない
ふと空を見上げると
Wの崩れた形をした
カシオペア座が見えた
 
そう
このまま終わりにして
良いわけでは決してない
心の寒さがそれを告げている
こんなことじゃいけないと
 
メッセージを送ろうと
スマホを出した時
 
チロン
 
ゴメンナサイ
アシタカエリマス
 
不意に心が温かくなった
そろそろ家に帰ろう
キミを待つ準備をしなくては

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